ジェームズ・マクヘンリー陸軍長官 |
ジェームズ・マクヘンリーの経歴についてはワシントン政権のジェームズ・マクヘンリー陸軍長官を参照せよ。
マクヘンリーは陸軍の改組に着手した。フロンティアの軍管区を再編成し、軍隊生活の規則を整えた。さらに兵器工場の発展を促進し、省内の財政管理を一手に握った。しかし、アダムズは、陸軍増強を抑えようと考えていたのでマクヘンリーの構想にほとんど協力しなかった。
対仏関係の悪化により臨時軍の創設が検討された際に、マクヘンリーは、アダムズの意思に反してハミルトンを軍の次位に置くように働きかけた。これはアダムズにとって侮辱に他ならなかった。さらにアダムズが擬似戦争を終結させるために特使派遣を決定した時に、ピカリング国務長官とともにそれに強く反対した。1800年5月5日、アダムズはマクヘンリーを呼び出し、アレグザンダー・ハミルトン元財務長官と通謀していると面罵した。翌日、マクヘンリーは辞表を提出し、13日に辞任が確定した。その後、マクヘンリーが公職に就くことはなかった。 |
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