オリヴァー・ウルコット財務長官 |
オリヴァー・ウォルコット(1760.1.11-1833.6.1)はコネティカット植民地リッチフィールドで生まれた。父オリヴァーは、独立宣言に署名した一人であり、コネティカット州知事を務めた。
1778年、ウォルコットはイェール大学を卒業した。短期間であるが志願兵として独立戦争に参加した。1782年、邦政府の財政を管理する出納委員会の一員に任命された。さらにウォルコットは公共会計検査局の局長を務め、コネティカット邦の財政再建計画を主導した。さらに1789年、財務省の会計検査官の任を引き受け、ハミルトンの財政計画実行を支援した。第一合衆国銀行設立にも携わった。そのため総裁就任を打診されたがウォルコットは断っている。1791年にはハミルトンの推薦で財務次官に昇進している。
ハミルトンが辞任した後、財務長官職を引き継いだ。ワシントンはウォルコットをハミルトンの後継者と目していた。ウォルコットもまた、強力な中央政府を構築し、その力で以って工業と商業を振興するというハミルトンの考えを受け継いでいた。そして、ハミルトンの政策を恒久的なものにしようと努力した。そのためウォルコットは事あるごとにハミルトンの意見を仰いだ。政権交代後もウォルコットは留任した。 |
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